日本への中国重篤スモッグ流入ぶり連続アニメ [BM時評]

 中国からの汚染微粒子を含む有害スモッグ日本流入が30日、ピークになっています。環境省の「そらまめ君」サイトにアクセスが集中して、なかなか見られない状態でしたので、連続アニメーションを作りました。今回は西日本でも近畿に濃厚に飛来しています。九州大応用力学研究所の「大気汚染微粒子および黄砂の飛来予測」ウェブ予測動画から、30日正午の状況をまず引用します。  濃い汚染大気は中国から朝鮮半島を越えて29日未明から西日本に迫り、30日正午前後が最も酷い状態だったようです。大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」で29日午前3時から30日正午まで3時間置きPM2.5測定状況を取得して、アニメにしました。  空気1立方メートル当たりで1年平均値が15マイクログラム以下、かつ、1日平均35マイクログラム以下が日本の大気環境基準です。アニメの黄色が16〜25マイクログラム、茶色が26〜35マイクログラム、赤色が36マイクログラム以上の測定局になっています。最高がいくらに達したのかは分かりませんが、29日午前9時から赤色の地点が現れ始めます。29日の午後6時以降はほとんど黄色以上の汚染になり、30日午前6時には大阪府内はほぼ赤と茶色になりました。午前9時になると近畿の山地を越えて三重県にも赤色が現れました。正午には兵庫の瀬戸内海沿岸まで赤色です。

 この後、2月1日に北海道が濃厚な汚染大気に襲われると予測されています。

 【参照】「インターネットで読み解く!」
     第336回「中国で突出の微小粒子汚染は環境汚染無視のツケ」
     第337回「中国の重篤スモッグは経済成長に大ブレーキ」
     第338回「中国の最悪大気汚染は韓国や日本へ飛来する」
     『中国は終わった』とメディアはなぜ言わない
     第341回「中国発、微粒子大気汚染で国内基準超過が続出」
     第343回「中国大気汚染の絶望的な排出源構成と規制遅れ」