特集「2023嵯峨野の紅葉めぐる写真スケッチ」

 秋の京都は紅葉。外国人観光客が多数詰めかけている東山の永観堂、南禅寺、清水寺は言うまでもなく、西の嵯峨野でも嵐山界隈は連日ニュースに出る混雑具合です。ふとひらめいたのが嵯峨野の奥、化野(あだしの)念仏寺が注目から外れている点、しかし写真には良いスポットです。阪急嵐山駅前から1時間1本出ている清滝行きバスで直行し、南下していくつかお寺を回りながら混んできたらそこで終わりにしようと決めて28日に出かけました。実際は道半ば予期せぬ雨になって、宝筐院(ほうきょういん)までで退却した写真スケッチ集をお届けします。  鳥居本バス停で降りて鮮やかな紅葉をスケッチしながら、散りモミジ敷く化野念仏寺の入り口坂道へ。1200年前に弘法大師が五智山如来寺として開創、その後、法然上人の常念仏道場になりました。  寺案内パンフには「境内にまつる八千体を数える石仏・石塔は往古あだし野一帯に葬られた人々のお墓である」「明治中期、地元の人々の協力を得て集め、極楽浄土で阿弥陀仏の説法を聴く人々になぞらえ配列安祀してある」とあります。  紅葉の撮影でもやはり空の「青」は欲しい一色だなと思い、歩いている間に天気予報からは予期せぬ雨になってきました。宝筐院に着くころには、かなり大粒がぽつぽつ。割とコンパクトな境内に色々なモミジが密集している穴場のお寺ですが、鮮やかに見せる光が足りません。  短い青空で出来た色が良い紅葉を写真に収めて最後にしました。気象レーダーで調べると厚い雨雲が近づき、傘を持っていないので駅へ急ぐしかありません。二尊院などへ行く予定は割愛としました。

 なお、二尊院の紅葉は特集「2017嵯峨野の紅葉」にもあります。

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